伝統工芸の旅(兵庫県姫路市)

こんにちは。ものづくりサポートコーチの稲垣です。

私は革製品が好きで、時間があるときには自分でノートカバーやコインケースなどを
作ってレザークラフトを楽しんでおります。

私が気に入っている革製品のブランドに「ジ・ウォームクラフツ・マニュファクチャー(The Warmthcrafts-Manufacture)」があり、どの製品も職人の技で作られていて
細部にわたるまで仕上がりが美しく、私は長年このブランドの長財布を愛用しております。
このブランドは姫路にある新喜皮革の自社ブランドです。

新喜皮革は、革の宝石と言われるコードバンを一貫製造する国内唯一、
世界でも同社の他に1社しかないというタンナー(原皮をなめして加工し、
革をつくる製革業社)です。


白鷺城で有名な姫路市は古くから革産業で栄えており、その歴史は古く、
江戸時代から発展してきました。

江戸時代の姫路市周辺は、農業や商業が主要な産業でしたが、
この時期に皮革産業も栄えました。
農村の住民が余剰の牛や馬の皮を利用して、革製品を手作りで作っていました。
主な製品は、農作業用の革製品や馬具などでした。

明治時代になると、近代化が進む中で姫路市の皮革産業も発展しました。
新しい機械技術や加工方法が導入され、生産性が向上しました。
革製品の需要が拡大し、姫路市の革製品は他の地域にも広く流通するようになりました。

第一次世界大戦後の経済的な混乱や不況の影響を受けましたが、
地域の技術とノウハウは引き続き蓄積され、産業は回復に向けて努力しました。

昭和時代、姫路市の皮革産業は第二次世界大戦後に復興し、
日本の高度成長期においても成長を続けました。
この時期には、革製品のデザインや品質向上に重点が置かれ、
国内外で評価されるようになりました。

現代においては、姫路市の皮革産業は近代技術の導入やグローバルな市場の変化に対応し、発展を続けています。


高品質な革製品は国内外で高い評価を受けており、姫路市は依然として
日本の皮革産業の中心地の一つとされています。

姫路レザーは、厳選された上質な牛の原皮を使用しており、
滑らかな質感と均一な色合いが特徴で主にバッグや財布、靴などの
高級な革製品に使用されております。

姫路レザーは、日本国内はもちろん、世界各国で高い評価を受けており、
多くのブランドやデザイナーが姫路レザーを使用して製品を作っています。


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