従業員の熱意を高めるのに必要なこととは?

ものづくり白書によると日本の製造業における労働人口は年々減少しており、代わってサービス業従事者が増えてきております。

そのような状況の中ですが、GDPの産業別構成割合では製造業が依然として約2割を占めています。また、非製造業と比べて製造業の方が労働生産性の水準は高く、高付加価値化が進展しております。

さぞかし、製造業で働く従業員は生産性向上のために意識をもって生き生きと働いているのかと思いきや必ずしもそうではないことが別のデータから読み解けます。

ここに米国ギャラップ社が調査したエンゲージメントサーベイの結果を示します。「エンゲージメント」とは、熱意とか貢献意欲のように訳されます。

2017年に世界139か国約1300万人のビジネスパーソンを対象に調査した結果によると、日本で熱意をもって仕事に取り組んでいる割合はわずか6%で132位と最下位レベルでした。


エンゲージメントは組織のパフォーマンスに影響を与えることが検証されております。
下記もギャラップ社による調査結果ですが、これによるとエンゲージメントの高いチームは低いチームより生産性が上回り、品質の欠陥や離職率、事故が少ないという傾向があるようです。



先に示したギャラップ社が行ったエンゲージメントサーベイは、12個の質問を5段階で評価するというものでした。あなたは、もしくはあなたの会社の従業員はこれらの質問に満点が何個付くでしょうか?

1.職場で自分が何を期待されているのかを知っている
2.仕事をうまく行うために必要な材料や道具を与えられている
3.職場でもっとも得意なことをする機会を毎日与えられている
4.この7日間のうちに、良い仕事をしたと認められたり、褒められたりした
5.上司または職場の誰かが、自分をひとりの人間として気にかけてくれているようだ
6.職場の誰かが自分の成長を促してくれる
7.職場で自分の意見が尊重されるようだ
8.会社の使命や目的が、自分の仕事は重要だと感じさせてくれる
9.職場の同僚が真剣に質の高い仕事をしようとしている
10.職場に友人がいる
11.この6ヶ月のうちに、職場の誰かが自分の進捗について話してくれた
12.この1年のうちに、仕事について学び、成長する機会があった


これからの製造業は、技術力と企画力を持った企業が活躍する時代です。これらは従業員の多様な考え方から生み出されるものです。


従業員が生き生きと自らの能力を存分に発揮できる環境にしていくために、あなたは何をしますか?

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